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15世紀 フランス 装飾写本

15世紀 フランス 装飾写本

¥0価格

羊皮紙に手書きされた時祷書の零葉。

時祷書とは定時の祈りの言葉を中心にまとめた個人用の書物のことです。当時から高価なもので、自分用の時祷書を持つことは人々にとって憧れでもありました。好きな挿絵や文章を選び、人によっては生涯で唯一となる本を注文することは大きな喜びであったことと思われます。

挿絵には東方の三博士がマリアとイエスを礼拝する場面が描かれており、博士たちはそれぞれ乳香、没薬、黄金(神聖さと正義、死、王位を象徴)を手にしています。三博士を導いた星でしょうか、流れ星のようなものもあります。

少女のような愛らしい顔をしたマリア様で、星空も厩も可愛らしい印象です。

少し間の抜けたような絵でこちらまで穏やかな気持ちに。人物たちの表情は生きていて、動いている様子が頭の中に浮かんでくるようです。

本文は詩篇70篇1節と123篇、124篇1節です。

13×9.3cm

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