17世紀 スペイン 聖遺物入れ

17世紀 スペイン 聖遺物入れ。
聖遺物と思われる布と金の糸が入った繊細な銀細工のペンダントトップ。
表には聖バルバラとともに持物である３つの窓(三位一体をあらわす)を持つ塔と棕櫚の枝が描かれています。

聖バルバラはフェニキアで裕福な家庭に生まれたと言われています。大変美しく育った娘を心配した父親により、外の世界から切り離すため塔に幽閉されてしまいます。
彼女は塔での辛い生活から当時禁じられていたキリスト教への信仰に目覚め、それに激昂した父親に火あぶりにされるなどの拷問を受け、そのたびに奇跡が起こり傷が癒えますが、最終的には殉教してしまいます。

聖バルバラは雷や嵐、発熱、急死から、また火を扱う職業や鉱山で働く人々を護る聖人とされ、広く民衆に信仰されていたそうです。

4×3.5cm